がんを告知されたとき

2018年10月26日

がんを告知されたとき、やはり死を意識しました。その後がん治療を受けるため、 がんのことをいろいろ勉強しました。たくさんの闘病記も読みました。そして、死を見つめることは、どう生きるかを見つめることだと気付きました。現在幸いにして症状は落ち着いています。けれども、限りがある命を生きているという気持ちは常に持っています。だから日常の些細なことにも感謝できるし、幸せを感じることができます。それは、がんにならなければ、決して感じることはなかったと思います。がんになってしまったことは変えられません。それならば自分の今までの人生を見直すよいチャンスととらえた方が楽です。もちろん、どんな治療を選択するべきかで、とても悩むし、いざ治療が始まれば、 それはとてもつらいし、今後どうなるのか不安でたまらなくなるときもあります。そんなときは、患者会などで、 同じ体験をしている人と気持ちを分かち合ったりすることで、苦しいのは自分ひとりじゃないとわかり、勇気がわいてきます。

上手に受け止めるには

がんと告げられるのは衝撃的なことです。「がんの疑いがある」と言われてから、がんと告げられるまでの間も、不安でいっぱいだったと思います。がんの告知を受けたとき、大きな衝撃を受け、動揺するのは当然のことです。「頭が真っ白になった」「ショックで涙が出た」「告知を受けた後、どうやって家に帰ったのか思い出せない」という人もたくさんいます。また怒りが込み上げてきたり、気持ちが不安定になったりする人もいます。食欲がない、不安で眠れない、前向きな気持ちになれないなど、こうした心の動きは、がんと告げられたとき、誰にでも起こることなのです。


つらい気持ちを話してみましょう

医学の進歩によってがんの治療成績は向上してきています。がん=死ではありません。それでも、告知を受けた直後は、「まさか私が、がんであるはずはない」と病気を認めたくない気持ちが強くなり、絶望感にさいなまれることがあるかもしれません。そんなときは、「とにかくつらい」「がんになってしまって悔しい」といった気持ちを自分の中にため込まないで、家族や親しい友人に話したり、感じたことを打ち明けてみましょう。涙を流しても構いません。心配をかけたくないからといって身近な人に話すことをためらう方もいますが、大事な人にこそ、まずは話してみましょう。また、身近な人に話すことが難しいときには、がん相談支援センターのスタッフに話を聞いてもらうのもよいでしょう。電話でも、あるいは直接会って話すこともできます。つらい気持ちや不安を吐き出すことで、落ち込んでいる気持ちが少し軽くなるでしょう。


不安や落ち込みを少しでも和らげるために


がんと告げられた後に受けたショックや動揺は多くの場合、時間の経過とともに少しずつ和らいでいきます。落ち着いて心の整理ができてくると、担当医から受けた説明に対して、疑問やわからない点があることに気付くこともあるでしょう。そのようなときは、担当医にあらためて尋ねておきましょう。身近な人と一緒に聞くのもよい方法です。落ち込んでいてとても不安なときには、無理に病気と向き合おうとする必要はありません。音楽を聴いたり、絵を描いたり、映画を見たり、本を読んだり、日記を書くなど、自分らしく、リラックスできることを行ってみましょう。また、これまでつらい状況を乗り越えるために行ってきた自分なりの方法を試してみましょう。今の不安やつらい気持ちを軽くするために、役立つかもしれません。また、診断されたときに相談して気持ちが軽くなった相手として「家族」「友人・知人」に続いて、「担当医」という回答が多く挙げられています*。まずは「不安感が非常に強い」「眠れない」「食べられなくてつらい」といった悩みは、むしろ自然なことととらえて、担当医や看護師、がん相談支援センターなどに相談することから始めてみましょう。安心につながる材料になるはずです。医療者もあなたの心の悩みに応じた解決策をあなたと一緒に考えてくれる仲間です。

がんとわかった後、あなたとあなたの家族は数多くの意思決定の場面に遭遇します。治療法はどうするか、治療をどこで、いつから始めるか、どのような療養生活を送るか、いつごろから社会復帰できるか......。迷うこともあれば、いったん選択した後に「これで本当によかったのか、ほかにもっとよい方法があったのでは」などと、悩むこともあるかもしれません。病気とどのように向き合っていくかは、人それぞれです。例えば、治療法を選ぶとき「手術で悪いところは全て取ってしまいたい」と思う人もいれば、「後遺症や合併症の少ない、できるだけつらくない方法にしたい」と考える人もいるでしょう。いずれも、自分にとって最もよい選択をしたいという気持ちは同じです。つまり「最もよい選択」とは、あなた自身が一番納得できる方法を選ぶ、ということにほかなりません。たくさんの意思決定の場面で一つ一つ選び決めていく過程が、自分らしいがんとの向き合い方を形づくっていきます。自分自身でいろいろな人に聞いたり、本やインターネットで病気のことについて調べて決めていく人もいれば、信頼できる医師に「お任せします」と、治療の進め方について委ねる人もいるかもしれません。どれが正解ということはありません。


相談することで自分の気持ちを整理する

インフォームドコンセント(説明に基づく同意)を行ったり、セカンドオピニオン(ほかの医師の意見)を得たり、がん相談支援センターなどで情報を集めることは、あなたとあなたの家族が、より正確で客観的な情報を得て、納得のいく選択をするための手助けとなるものです。しかし十分な説明を受け、多様な意見を聞いたとしても、なかなか結論を出せなかったり、治療を開始してから思い悩むこともあるかもしれません。そんなときは、友人、知人、患者仲間など、医療者でも、家族でもない第三者に相談することを考えてみてください。悩んでいることをこれまでと違う人に話してみることで、自分が何を大切にしたいと思っているのか、どんなことが不安なのか、どんなことを迷っているのか、などといったことが整理されることがあります。あなたがこれまでに得た情報の理解が正しいかどうかをがん相談支援センターのスタッフに確認してみるのもよいでしょう。あなたの言葉で話すことで徐々に考えが整理されてきたり、自分の気持ちがはっきりしてくるかもしれません。話すことで、これからのあなた自身の経験の中からヒントが見つかることもあります。いつでも、どんなときも、相談する場所があり、患者さんを支える人たちがいます。患者会に参加している人は、このような機会や場所を提供することで、治療中や治療後の患者さんを支援しています。また、がん相談支援センターで提供される情報を含めて、患者さんや家族向けの支援の仕組みは、患者さんと家族の声、そしてそれを支えるさまざまな医療者の声を踏まえてつくられるようになっています。いろいろな人たちと話しながら、自分なりの向き合い方を探していきましょう。


自分なりの気持ちを伝えてみましょう

自分自身の気持ちを伝えることは、自分らしく病気と向き合い、過ごしていくための第一歩です。あなた自身の想いを伝え、家族や医療者を含めたほかの人に気持ちをわかってもらうことは、大きな安心と信頼を生み出し、また、周りの人との関係を強めることにつながります。家族や医療者を含めて、あなたと周りの人との意見が合わないこともあるかもしれません。どちらが正しい、間違っているというのではなく、ほかの立場の人の意見を聞いたり、違った視点からの説明を聞いてみることで、それまで見えなかったものに気付くこともあります。


病気になって気付くこともある、出会う人もいる

がんという病気によって、思いがけず人生設計の見直しや軌道修正を余儀なくされることもあります。しかし、病気になって初めてわかること、見えてくるものもあり人生を見つめ直すきっかけになることもあります。そのときは、今の自分の状態について自分なりに整理した上で、「これからどうやって過ごしていこうか」「どんな人と出会って、どんなことをしたいのか」を考えていくことも大切です。あなたにとって大切なものは何か、どんなことをしたいか、がんという病気をきっかけに気付いたという人はたくさんいます。病気になったことで失うものは確かにありますが、それ以上に得るものもあるという人もいます。


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