癌になって
当時、私の仕事は観光バスの運転士でした ( 静岡県 )
私の身体に異変がおきたのは2017年12月の事です
京都一泊二日、御一行様旅行中の事です。最初は風邪でもひいたかなと思っていたのですが、 今まで経験したことのない程の激しいめまいと貧血に襲われたのです。 その時はすでに普通に立っていられない状態でした。
1ヶ所目の立ち寄り先(蓮花王院三十三観音)が終わり、2ヶ所目の立ち寄り先(京都二条城)に 着いた時はフラフラの状態だったのです。 何とかしなければと思い、ペットボトルの水を一気に胃の中に流し込んでみました。するとなんとか落ちついてきたのです。 この時、私の胃の中では結構な量の出血があったと思います。
お客様をホテルに降ろしてガイドと観光バス駐車場に着いた時には立てないほどの状態になっていたのです。ガイドにタクシーを頼み、今夜泊まる予定のホテルへ向かいました。 ガイドを降ろして私はそのままタクシーで京都の市立病院に向かったのです。 診察と問診の結果、立ち会ったドクターから明日の乗務はあきらめるよう告げられ、そのまま緊急入院となったのです。 私はドラバーとしてのプライドがあった為、ドクターになんとか明日の乗務できないかと問い詰めたのですが無駄でした。 次の日、静岡から会社の上司が迎えに来てくださり静岡へ戻ったのです。
静岡に着いて次の日、早速沼津の市立病院へ行き精密検査を受けドクターより胃癌宣告(ステージ3)の疑い、「このままだと半年の命ですよ。」と告げられたのです。その後更に精密検査を受け(進行胃癌ステージ4)リンパ節と肝臓に遠隔転移が見つかり、その時受けた宣告は余命2年との事だったのです。

なんとか冷静になり、インターネット等で自分の病気・病状について調べてみたのですが、私も初めての経験でまず「何をしなければいけないのか」「何を信じればよいのか」全くの無知で一人で思い悩んでいました。 その後いろいろと調べたところ患者会(一歩一歩の会)があるとの情報を得て早速代表である大橋さんに連絡をしたところ、月に一度の患者会サロンがあるので是非参加してくださいとやさしい言葉を頂いたのです。 サロン当日会場の入口に入ると大橋さんが気持ちよく迎え入れてくれたのです。 その後1人2人とサバイバーの方々がいらしてサロンが始まりみんなと意見交換しているなかで、サバイバーの皆さんがとても笑顔で明るく元気があり落ち込んでいる様子もなく、私としてはこの人たちは本当に癌患者なのか癌経験者なのかと思ったのです。
皆さんは一人で落ち込んでいる私を気持ちよく迎え入れても下さいました。
話が進んでいくなかで当時の治療をしていた頃の皆さんの話がものすごく「辛く」「苦しく」 大変な経験をなされてきたのだと聞かされたのです。 そんな経験をなされてきた皆さんに頭が下がり、私は涙が出そうになりました。

ここで初めて(癌=死)(癌=リタイヤ)ではないと実感させられ
もう一度考え直し前向きになるよう教えられた気がします。
(癌=死)(癌=リタイヤ)じゃなく自分はひとりではない、一緒に歩む仲間がいる。 生きているかぎり命がある限り精一杯前を向いて、一歩一歩でかまわないので前を向いて進んでいこうと思います。
谷川信治
患者会 一歩一歩の会 https://www.ippoipponokai.com/
アドレス ippoippo2003jp@yahoo.co.jp
自分はひとりではない 一緒に歩く仲間がいる
思いを託せる仲間がいる
また明日から 一歩一歩進んで行こう!
幸ハウス 所在地: 〒416-0903 静岡県富士市松本 時 間: 開店時間 : 水曜日 https://www.facebook.com/sachihouseorg/
がんの子どもを守る会
本部 〒111-0053 東京都台東区浅草橋1-3-12(アフラックペアレンツハウス浅草橋)
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思いもかけず「がん」になってしまった子どもたち、みんなにどうか困難を乗り越えてもらい、健康なおとなとして社会生活のできる日がくることが、わたしたち「小児がん」の医療に携わるものの心からの願いなのです。
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